アニメーター志望の方で、年齢を気にする方が結構いる思います。
自分が最初に作品を見てもらったスタジオでは、「23歳かー、結構遅いね」と言われました。
大学卒業してからアニメを作りたいと思い、専門学校に一年通ってましたと話しましたが、その時の話では、通常25歳までの経験で画力が決まり、それ以降は伸びることはないとのことでした。
自分としては結構ショックな言葉で、帰り道は落ち込みました。でも逆にまだ2年あると思い、就職活動はそこでストップして、基本を学ぶことにしました。
その時には専門学校は辞めていたので、自宅で描いていたのですが、独学は強い意志を継続させないと前に進めません、誘惑に負けそうで大変でした。
そして一年後に、今回のスタジオを受けました。すると意外なことに、「俺も同じくらいの年齢でこの世界に入った」という作画監督の方がいて、年齢は全然問題ではないと言われました。年齢に関する考え方はスタジオによって大分違うようです。
ただひとつアニメーターを志望される方に考えていただきたいのは、年齢程度のことで諦めることができるなら、アニメーターになる必要は無いと思います。
自分はたとえ30歳でも40歳からでもアニメーターを目指したと思います。
業界への就職が難しかったとしても、自分でアニメーションを作成してSNSや動画サイトにアップを続けることで、誰かの目に留まって仕事の依頼が来るかもしれません。入り口はひとつだけではないです。
この仕事をしないで生きている自分なんて考えられないし、この仕事に就かないなんて自分が生まれてきた意味なんて無いと思っています。
ありきたりな言葉ですが、人生は一回しかなく、迷っている時間はもったいないです。やりたいことは「今!」生きているうちにすべて試して、明日死んでも後悔しないように生きていきましょう。