アニメーションの作画セクションで主に使用される用紙は、タイムシート・レイアウト用紙・各種修正用紙・原画用紙・動画用紙です。
使用する順を追って説明いたします。
レイアウト用紙
レイアウト担当者が、画面構成(キャラの表情・芝居、背景、カメラ操作)を表すのに使用する用紙です。視聴画面に表示される範囲を示した枠などが印刷されています。
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タイムシート
素材を重ねる順番、撮影するタイミング、特殊効果などを指示する用紙です。レイアウトとタイムシートを合わせて、画面の設計図となります。
演出修正用紙
レイアウト内容を確認して修正する箇所を指示する用紙。構図や演技についてのラフな指示。絵の他に文章による解説が書き込まれていることも。 私のまわりでは紙色は「赤色」が多かったです。
作画監督修正用紙 一回目
作画監督が演出の修正指示を汲み取り、レイアウト全体に対して修正を入れます。 色はほぼ「黄色」と思っていいと思います。
総作画監督修正用紙
総作画監督対象カット等の場合は、総作画監督が作画監督の修正の上から、総作画監督修正用紙を使用して修正します、色は様々です。
原画用紙
原画担当者が、レイアウト用紙・演出による指示用紙・作画監督修正用紙を使用して、原画を描きます。 白紙です。
作画監督修正用紙 2回目
レイアウト修正時と同じ用紙です。作成された原画に対して修正を入れます。レイアウトに一度修正を入れていれば、部分的な修正になる場合が多いです。
動画用紙
原画用紙と比べてやや厚みがあって、鉛筆の線がハッキリと乗りやすいようになっています。白紙です。