必須用品
鉛筆(色鉛筆)
鉛筆によって使い心地が全然違います。会社の備品の鉛筆をずっと使っていたのですが、先輩に「これ使ってみな」と見たこともない画材店にしか売っていないような鉛筆をもらい、使ってみると・・・なめらか。紙との間の摩擦が少ない、線を引くというより塗るみたいな滑らかさ。明らかに違う。でも、常にその鉛筆を使えるほどの余裕は無いので、スペシャルなカット専用の鉛筆になりました。
色鉛筆の場合は、制作会社によって使える色や硬筆・軟筆の指定があります。
鉛筆削り
鉛筆が尖ることにこだわる人は多いです。
私は会社に最初からあった物を使っていましたが、不要な作画用紙を常にそばに置いておいて、先を尖らせたいときは、その紙に芯をこすり付けて細くしていました。
消しゴム(電動消しゴム)
動画の時は断然電動をおすすめです。高いですが、作業効率が良くなるので元を取れると思います。普通の消しゴムを使うと消えないにじみが発生してすごく嫌だったのですが、電動だとそれがない。細かいところでも消しやすい(字消し版との併用も可)。
電池式・アダプター式・充電式があり、すべて試しました。電池式は電池を変えるのが面倒、使用頻度が高いのですぐ無くなります。電力が弱まりだすと消しゴムの動きが鈍くなりにじみが発生するので本末転倒。
アダプター式は電池切れの心配はないですが、常にフルパワー。気をつけないと線を消すのではなく、紙の表面が削れます。削れたところは鉛筆ののりも悪くなります。そしてコンセントと消しゴムの間のコードが非常に邪魔。充電式は、使っても定位置に戻しておけば電池が切れる心配はない。アダプター式よりパワーは控えめなので紙もけずれにくい。じゃまなコードがない。
価格からいうと 電池式 < アダプター式 < 充電式 なのですが、安い方から手を出して結局一番高価なもので落ち着きました・・・。
タップ
用紙を束ねるための用具。
普通のとプロ用とがあって、どちらも試したけれど特にどちらがというのはありません。
どちらを使うかは好みだと思います。※なぜか私のプロ用はすぐ錆びました。
案外皆さんスバッと用紙をはずしてて、見ててヒヤヒヤしてました。タップ穴は意外と頑丈です。
クリップ
用紙を束ねたままタップをはずすとき、タップ割をするときにクリップで固定します。
ライトボックス
下からの光を利用して、作画用紙を透かせて作画します。
この上で食事などをしてしまうと、作業再開した時に紙に油などの点々が付いてしまうので注意。
直定規
使う頻度が多いです。主にメカやエフェクト。
タップ穴をずらしたい時に、定規で作画用紙をズバッ!と切るのに使ったりもします。
これがまたキレイに切れる。
作画用紙
詳しくは、用紙の種類にて紹介しています。
その他
手袋
手汗が紙につかないように。指に付いた鉛筆の粉で紙を汚したくない。
そんな理由で最初は付けていましたが、毎日洗わないと手に悪影響、手洗いでせっけんが残っていても手に悪影響、実は手袋を付けていたから手汗をかいていた事に気づく。
指の根元にブツブツが出来たことで、動画用紙を4つ折りにして手の下に敷く方法に変更してかなり快適になりました。
羽ぼうき
消しかすをはたくのに使います。
個人的には、持っていましたがあまり使いませんでした。はたくと鉛筆の粉が伸びてにじみます。ライトボックスに使うと光が弱くなったり、紙の裏に粉が付いたりして困るし、完成動画をはたくなんて怖くてできません。
字消し版
動画の時はかなり使っていました。
数ミリくらい線がはみ出してしまったときに便利。普通のタイプと、穴が開いているタイプがあって、後ろの絵が見えた方が消しやすいので穴開きタイプを使っていました。
※ある程度厚みがあるものがいいです。薄いと割とカンタンに指が切れます。
雲形定規、円定規、自在定規
使うとキレイな曲線が引けますが、一箇所使ってしまうと他の線がすべて微妙に見えてしまうので、使うからにはすべて定規で描く覚悟で。私はフリーハンドでキレイな線を引けるようになりたかったので、指定がある場合以外はあまり使いませんでした。